ロケットストーブとは、通常の燃焼(一次燃焼)では燃えない木ガス成分と酸素を反応させ、二次燃焼を引き起こすものです。
二次燃焼が起こることにより、燃焼効率が高く、煙の少ない焚き火が可能になります。
作成は簡単で、ペール缶2つに穴を開け、重ね合わせるだけです。
用意するもの
- ペール缶2個
- インパクトドライバーもしくは電動ドリル
- マスキングテープ
- ドリルビット
- ホルソー
- 溶接用ハンマー
ペール缶を用意
まず、20lのペール缶を2つ用意します。
中がオイルまみれで汚い場合は高圧洗浄機で洗い流すか、火を着けるかしてきれいにします。

ロケットストーブの一段目を作成
まずはロケットストーブの一段目を作成していきます。
直径5cmほどのホルソーを使用して、ペール缶の下から5.5cmのところに等間隔で穴を開けていきます。
穴の数は8~9個です。
きれいに作りたい場合はマスキングテープに等間隔で印をつけ、穴を開けていきます。



これで一段目は完成です。
ロケットストーブの二段目を作成
次に二段目を作成していきます。
直径5cmのホルソーと直径3cmのホルソーを使用して、ペール缶の底に穴を開けます。
穴の大きさに決まりはありませんが、小さい穴だと、燃え残った薪が詰まって空気の入り口を塞いでしまうので、そこそこ大きい穴にします。

底面に穴を開けたら、一段目と同様に側面にも穴を開けていきます。
穴を開ける位置はペール缶のくぼみから4cm下で、直径2cmのホルソーもしくはドリルで等間隔に穴を開けていきます。
こちらも一段目同様に、きれいに開けたい方はマスキングテープで目印をつけて穴を開けていきます。


上から中をみるとこんな感じになります。

ここまで来ると穴あけ作業は終わりです。
次に二段目の側面に、二次燃焼用の空気の通り道をハンマーで叩いてつけていきます。
私は溶接用の細長い叩き面があるハンマーを使用しています。


先ほど開けた穴を中心に、ペール缶の底に向かってハンマーで溝をつけていきます。
一回で溝を付けきるといびつな形になるので、少しずつ、何周もかけて溝を付けます。
これが一周目。

これが二周目。

これが三周目。

上からみるとこんな感じになります。

三周もすれば、きれいに溝がつきます。
一段目と二段目を重ねる
最後に一段目と二段目を重ねれば完成です。


使い方
使い方は簡単で、二段目に薪を入れて火を付けるだけです。
このとき、薪の長さが側面の穴より高くならようにすると、より効率よく二次燃焼させることができます。
うまく二次燃焼すると、側面の穴からも火が出るようになります。

上に網を乗せてバーベキューをしたり、寸胴を乗せて鹿の頭を煮込んだりと、これ一つあれば何でもできます。
