モノリットはサボットスラッグ弾の代わりになりうるか

サボットスラッグ弾の価格上昇が止まらない昨今、皆さんは、ハーフライフル銃に何の弾を使っていますか。

もちろん、純粋な精度を求めると、サボットスラッグ弾を使うのがベストですが、一発1200円以上の値段となると、気軽には撃てないのが実情です。

特に、走っている鹿を狙うとなると、どうせ撃っても当たらないだろうと思い、たいていは撃たずに見送ってしまいます。

ただ、最近、巻狩りで勢子をやることが多く、勢子をやっていると、頻繁に目の前を鹿の群れが逃げていくことがあります。

これを撃たずにおくのも勿体ないなと思い、走っている鹿にも気兼ねなく使える、ハーフライフルでも撃てる安めの弾として、モノリットを購入し、精度を検証してみました。

モノリットとは

公式ホームページはこちらです。

D Dupleks - Monolit 28
Monolit 28 - A completely new solid slug design for hunting.Superior penetration power for large and heavy game.

モノリットはラトビア共和国のデュプレックス社が製造している弾で、サボットスラッグ弾ではなく、スラッグ弾となります。

通常、スラッグ弾をハーフライフル銃で撃つと、弾頭の鉛が銃身にこびりつき、大変な目にあいますが、モノリットは弾頭がプラスチックのケースに巻かれているので、弾頭が直接銃身に接することがなく、ハーフライフルで使用しても問題ありません。

弾頭の素材はソフトスチールのため、エゾシカに対する鉛玉の使用が禁止されている北海道でも問題なく使用できます。

モノリットの兄弟、デュポ

モノリットの兄弟に、同じデュプレックス社から出ている、デュポという弾があります。

D Dupleks - Dupo 28
Dupo 28 expanding steel slug - A completely new terminal ballistic design technology for hunting.

デュポもモノリットと同じく、スラッグ弾となっていますが、モノリットは射線に枝があっても枝をへし折りながら直進するため、弾道が変わりにくいという特徴があり、一方、デュポは獲物に当たったときに、弾頭が広がり、より大きなダメージを与えるという特徴があります。

デュポもモノリットも同じような値段ですが、今回の目的は勢子で使用することであり、勢子で撃つ際に、射線上に枝があっても撃てるよう、モノリットを選択しました。

射撃環境

使用銃はA-BOLT、ガンレストを使用し、50mで射撃しました。

モノリット 50m射撃結果

こちらが、モノリット 12番 2.75インチを4発撃った、50m射撃の結果です。

外気温は0℃、価格は銃砲店で一発570円でした。

横方向で、おおよそ30cm、縦方向で10cmのバラツキがあります。

結論

私のA-BOLTの銃身との相性が悪いのか、モノリットの精度がこんなものなのかはわかりませんが、バラツキが大きすぎて、とても使えるものではないなと思いました。

次回は、同じデュプレックス社から出ている、デュポで精度を見てみたいと思います。

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