鹿を解体した際に大量に出てくる脂肪。
牛や豚と違い、鹿の脂は固体になる温度が高く、口の中でもなかなか溶けないので、料理で使用する際には取り除かれることが一般的です。
そんな鹿の脂ですが、常温で固体になることを逆手に、溶かして固めることで、キャンドルとして活用することが出来ます。
用意するもの
- 鹿の脂肪
- 鍋
- 瓶
- コーヒーフィルター
- アロマオイル
- 割り箸
- 麻紐
鹿の脂肪を煮込む
まず、鹿の脂肪を水で煮込みます。
細かく切ったほうが、より多くの脂を抽出できますが、めんどくさかったら切らなくていいです。
鹿の毛がついていても気にせずに、そのまま煮込みます。

1時間ほど煮込むと、表面に油の層ができます。

鹿の脂を抽出
出がらしの脂肪を鍋から取り除き、そのまま鍋を冷まします。
鍋が冷えると、表面に脂のかたまりが浮いてくるので、これを取り除いて乾かし、水分を飛ばします。

ゴミも一緒に固まっていますが、後の、ろ過工程で取り除かれるので、気にしなくて大丈夫です。

コーヒーフィルターでろ過
脂についてる水分がなくなったら、瓶に入れ湯煎します。
湯煎できれば、瓶じゃなくても、ボウルでもなんでもいいです。

鹿の脂が溶けたら、コーヒーフィルターでろ過して、キャンドル用の容器に入れます。
コーヒーフィルターは百均に売っている安物でも大丈夫です。
鹿の油は常温ですぐに固体になるため、なるべくあたたかいところでろ過作業を行います。

ろ過後の鹿油がこちらです。
冷え固まる前は黄色っぽいですが、固まると真っ白になります。

ここにお好みでアロマオイルを入れます。
なければ入れなくても大丈夫です。

常温で放置
最後に、麻紐を割り箸で挟んで垂らします。
麻紐が長すぎると、容器の中でトグロを巻いてしまうので、瓶の底までちょうどよい長さにします。

常温で放置し、鹿油が固まると、鹿キャンドルの完成です。

通常は廃棄される鹿の脂肪で作った、鹿成分100%のサスティナブルなキャンドル、皆さんも是非作ってみてください。