鹿角トロフィーの作り方 前半に続き後半です。
角を磨く
不織布研磨パッドを使用して角を磨きます。

使用するのはこちらの320番。
磨く場所は角の先端や特に白い部分だけで、黒い部分は白とのコントラストを出すためにあえて残します。
黒い部分は松脂が付着したものなので、残したままでも害はないです。
研磨パッドに水を含ませ、ひたすら角の白い部分だけを磨きます。

磨く前がこちら

磨いた後がこちら
磨くことによって、光沢感が出て、肌触りも滑らかになります。
より光沢感を出したければ、320番→600番→1000番と番手を上げて磨いてきます。
画像ではわかりにくいですが、320番だけでもそこそこの見栄えになります。
台座の準備
トロフィー用の台座を準備します。

私の近所のホームセンターにはトロフィー用の台座が売っていなかったので、こちらのただの丸い集成材を使用します。
直径はおおよそ40cmです。
丸い形は嫌だという方には楕円形の飾り台というものもあります。

台座の着色
着色せずに無垢のままでもいいですが、今回はオイルステインで着色します。

使用するのは、ニッペホームペイントのオイルステインで色はウォルナット。

オイルステインを布で擦り込み、3分ほど経ったら乾いた布で余分なオイルステインを取り除きます。
二度塗りすることで色の深みが出ます。

オイルステインが乾いたら、600番の紙やすりでさっと表面を整え、ウレタンニスで光沢感を出します。

ウレタンニスが乾いたら台座の準備は完了です。
頭蓋骨の固定

まず、台座の中央に中心線を鉛筆でケガキます。
この中心線を基準に、頭蓋骨を固定する位置を決めます。

頭蓋骨の突起と中心線が重なるように位置を調整し、頭蓋骨を手で抑えながら、頭蓋骨の水平面を鉛筆でケガキます。
突起がなければ、頭蓋骨に鉛筆で印をつけてください。

ケガクとこんな感じになります。
画像では下の部分まで書いてますが、上の部分だけでも大丈夫です。

次に、頭蓋骨にドリルで穴を開けていきます。
穴を開ける箇所は5箇所です。
最初は①、②、③の3箇所を空け、頭蓋骨を台座に固定した後に④、⑤を空けます。

使用するドリルビットの径は頭蓋骨を台座に固定する際に使用するビスの太さによります。
ドリルビットの径 < ビスの径 となるようにします。
私は今回、3.8mmのビスで固定するので、ドリルビットの径は2.8mmを使用しました。

また、ドリルで穴を空ける前にセンターポンチでくぼみをつけると、ドリルの位置がズレにくくなります。

頭蓋骨の①、②、③に穴を空け、台座の同じ場所にも穴を空けます。

①、②、③については、定規でしっかりと計り、頭蓋骨と同じ場所に台座にも穴を開けます。
④、⑤については大体の場所に穴を空けます。

①、②、③の位置にビスを打ち込み、頭蓋骨を台座に固定します。
この時点で、ビスを緩めに締めておくと、少しであれば頭蓋骨の角度を変えられるので、中心からの位置がズレていたらここで修正します。
修正が済んだら頭蓋骨の④、⑤の位置に、台座越しにドリルで穴を空け、ビスで固定します。
使用したビスは3.8mm x 41mmのコーススレッドです。


横から見て、頭蓋骨と台座がピッタリくっついていたら、固定の完了です。
台座に装飾

頭蓋骨の固定が完了したら、台座の空きスペースに弾頭や薬莢を飾り付け、狩猟日を彫って、鹿角トロフィーの完成です。




