2025年2月現在、私の冬山忍び猟装備を紹介します。
狙いは鹿です。
足装備
足装備は外気温、雪の積もり具合、入る山によって変えて行きます。
靴
バフィン[BAFFIN]ハンター
ちょっとした山で、半日程度の山であればバフィンのハンターを使用します。
こちらは-40度まで対応しており、インナー着脱式の防寒長靴になります。
普段、靴下を二重にして、こちらの長靴を使用していますが、動いてる限りは足の冷たさは全く感じません。
動かずにじっとしていると、-10度以下では冷たさを感じます。
長靴なので、ガッチリと足を固定することはできませんが、長靴自体の作りがしっかりしていて剛性が高いので、長距離を歩いても足が疲れません。
また、長靴ですので、鹿を解体したときの血が付着しても汚れを気にせずに使用できるのもポイントが高いです。
難点は、その剛性の高さから、車を運転する際にペダルを踏みにくいということです。
鹿猟に留まらず、ワカサギ釣り、雪かきと、何にでも使える持っていて損のない一足です。
バフィン[BAFFIN]コントロールマックス
気合を入れて、朝から晩まで1日中山を歩くときは、バフィンのコントロールマックスを使用します。
こちらは長靴ではなく、スノーブーツになるので、ハンターよりもガッチリと足を固定することが出来ます。
また、ハンターよりも防寒性能が高く、-10度以下で動かずにじっとしていても冷たさを感じません。
難点は4万円近くする価格の高さですが、これ一足あれば、冬のアクティビティは向かうとこ敵なしです。
山スキー┃スノーハイク

積雪が多く、ツボ足だと埋まってしまうとき、かつ傾斜がゆるい山に入るときにはブルーモリスのスノーハイクを使用します。
スノーハイクはソールの裏面にクライミングシールが接着されており、これにより、ある程度の傾斜であれば登っていくことが出来ます。
通常、山スキーは専用のスキーブーツが必要ですが、スノーハイクはスキー専用ブーツが不要で、バフィンのハンター、コントロールマックス、どちらでも使用可能です。
山スキーといえども、雪が降ったばかりのサラサラの雪質では埋まってしまいますが、雪が降って数日経った後の締まった雪の上であれば、足元が埋まることなく快適に進めます。
板自体の長さはそこまで長くないため、鹿を撃つときには、スノーハイクを装着したまま寝撃ち、膝打ち両方可能です。
スノーシュー┃ノースイーグル

山スキーでは登っていくことが出来ない傾斜のキツイ山を登るときにはスノーシューを使用します。
山スキーと比べると、浮力が小さいため、そこそこ足が埋まってしまうのが難点ですが、その分機動力があります。
ザック┃グレゴリーz40

ザックは10年以上前に購入したグレゴリーのz40を使用しています。
z40は既に廃盤で、後継はズール(男性用)/ジェイド(女性用)になっているようです。
10年以上経っていますが、加水分解もなく、バックルも壊れずと、流石グレゴリーという品質です。
容量はおおよそ40Lですが、オス鹿のロース2本、後ろ足2本分(骨なし)がギリギリ入ります。
後ろ足2本を骨付きで持ってくるとなると、オス鹿は厳しく、メス鹿でギリギリです。
ズール/ジェイドの公式ホームページはこちら。
ナイフ┃フォックスリバー

ナイフはメインでバークリバーのフォックスリバーを、予備でモーラナイフのステンレスヘビーデューティーを携帯しています。
モーラナイフは安いので、最悪落としてもいいですが、フォックスリバーを落とすと泣いてしまいそうなので、落としても見つかるように目立つ色の紐を結びつけています。
また、この紐があると、解体中にナイフを木の枝に引っ掛けることができるので意外と便利です。
電子耳栓┃Caldwell E-Max Shadows

電子耳栓はCaldwellのE-Max Shadowsを使用しています。
メーカーホームページはこちら。

電子耳栓とは、イヤホンについている外部マイクで音を分別し、射撃音などの大きい音は遮断、人の話声などの小さな音は通常通りの音量で聞こえるというものです。
バッテリーは5時間持ち、ケースに入れることで、4~5回分充電できます。
スマホとBluetooth接続もできるので、あまり使うことはないと思いますが、電話や音楽を聞くことも出来ます。
遮音性については、未装着時の9割程度の音は聞こえ、発砲時にも射撃音からしっかりと耳を保護してくれます。
装着性については、最初は違和感がありますが、慣れれば着けていることを忘れるくらいには快適です。
双眼鏡┃KOWA YFll30-6 6×30
双眼鏡はKOWAのYFll30-6 6×30にTourbonのハーネスストラップを着けて使っています。
この双眼鏡のいいところは、眼鏡を着けたままでも、ストレスなく、明るくくっきりと見えるところです。
また、6倍という倍率もちょうどよく、獲物を素早く捉えることが出来ます。

五倍力システム┃GM CLIMBING
鹿を解体する際に、吊るして解体できるように、5倍力システムを持っていくことがあります。
使用するのはGM CLIMBINGの5倍力システムセット。
ちゃんとしたメーカーのもので揃えようとすると、結構な値段になりますが、こちらは中華製なので、半分以下の価格で揃います。
人の命がかかっているところには使いたくないですが、吊り下げるのは鹿なので、中華製でも十分です。
中華製といえど、作りがしっかりしており、安っぽさもなく、この値段でこれなら十分満足です。

実際には、こんな感じで使ってます。

その他小物
ノコギリ
三段角を持ち帰るために携行。
あまりにも立派な角の場合には、ナイフで切って頭ごと持ち帰ります。
ヘッドライト
真っ暗な中でも下山できるように携行。
鹿の性質上、日没間際に獲れることがしばしばあり、そこから解体となると、気づいたときには辺りが真っ暗に。
忍び猟には必須アイテムです。
魔法瓶
山で食べるカップラーメンは至高です。
ただ、お湯を沸かすとなると、荷物がかさばるので、魔法瓶に沸騰したお湯を入れて持っていきます。
魔法瓶の性能にもよりますが、アトラスの魔法瓶であれば0度以下でも半日は美味しいカップラーメンを作ることが出来ます。

地図アプリ┃スーパー地形

忍び猟に地図アプリは必須です。
オススメはスーパー地形。
自分が歩いた軌跡、尾根、稜線、沢が一目でわかります。
事前に地図をダウンロードしておくことで、電波が届かない環境でも使用可能です。
有料にはなりますが、その価値は十分にあります。
無料体験期間も設けられているので、ぜひ一度使ってみてください。

まとめ
以上、私が冬山忍び猟に行くときの装備をまとめてみました。
皆さんの参考になれば幸いです。