鹿角トロフィーの作り方 前半

ハンドメイド

立派な三段角の鹿を獲ると、ついトロフィーを作りたくなるのがハンターの性。

頭蓋骨を丸々利用したものや、角と頭蓋骨の一部だけを利用したもの、はたまた角だけを利用するものなど、いろいろなトロフィーの作り方がありますが、今回は頭蓋骨をほぼ丸々利用したトロフィーの作り方を紹介します。

準備するもの

  • 鹿の頭
  • 寸胴もしくはペール缶
  • 重曹 500g
  • 高圧洗浄機(あれば)
  • 酸素系漂白剤 500g
  • タイラップもしくは輪ゴム
  • グラインダー
  • 貫通ドライバー
  • ペンチ
  • 不織布研磨パッド#320
  • トロフィーの台座
  • 台座用の各種塗料
  • ビス
  • ドリルビット
  • インパクトドライバー

鹿の頭を調達

今回使用するのはこちらの三段角の鹿。

喧嘩角(根本の角)がとんでもなく立派です。

鹿の頭を落とすのにノコギリは必要なく、ナイフ一本で簡単に落とすことが出来ます。

トリミング

表面の皮、肉を大まかにトリミングします。

トリミングすることによって、この後の煮込み工程を短縮することが出来ます。

煮込み

ペール缶で作ったロケットストーブの上に寸胴をのせ、水に重曹500gを入れ鹿の頭を煮込みます。

重曹は入れなくてもいいですが、入れることによって、より短時間で肉を柔らかくすることが出来ます。

寸胴がなければ、ペール缶で代用可能です。

煮込み工程は匂いが出るので、なるべく外でやることをオススメします。

おおよそ8時間ほど煮込めば肉がホロホロになって、頭蓋骨から剥がれ落ちるようになります。

洗浄

肉がホロホロにになったら、頭蓋骨から除肉し、脳みそを掻き出します。

あれば高圧洗浄機を使い、なければシャワーでひたすら除肉していきます。

ここで、少しでも肉や脳みそが残ると、後々、匂いの原因になるので、とにかくきれいに取り除きます。

高圧洗浄機を使う際には、強めの水圧でやると、細かな骨が飛んでいってしまうので、様子を見て、弱めの水圧で洗浄します。

脳みそもきれいに取り除きます

これくらいきれいになればOKです。

漂白

酸素系漂白剤1袋500gと水を寸胴に入れ、頭蓋骨を煮込み、漂白します。

漂白は、頭蓋骨をより白くするための工程なので、お好みで、飛ばしても大丈夫です。

あまり漂白しすぎると、骨のつなぎ目がもろくなるので、ほどほどに、3時間くらいでやめます。

また、角の部分に漂白剤が付着すると、角が真っ白になってしまうので、角に付かないように注意します。

乾燥

漂白が終われば、一旦乾燥させます。

このとき、このまま乾燥させると鼻の先の骨が広がって取れしまうので、タイラップや輪ゴムで固定して乾燥させます。

整形

乾燥させたら、次に余分な部分をグラインダーで削って整形していきます。

歯を切除

まず、歯の部分は黒ずんでいて見栄えが悪いため、切開して取り除きます。

画像の赤線に沿ってグラインダーで切ります。

左側は丸い穴、右側は横に走っている割れ目を目安に切ります。

反対側も同様に切ります。

次に、上あごの部分を点線に沿って切ります。

切り終わると、歯の部分を取り除くことが出来ます。

中に軟骨のような柔らかい部分があるので、ペンチやドライバーで取り除きます。

取り除くとだいぶスッキリします。

鼻の軟骨を除去

次に、画像中央の骨が脆いところを取り除きます。

貫通ドライバーで顎側から脳に向けて叩くと、簡単に取り除けます。

取り除くとこんな感じで、脳まで貫通します。

首元の整形

木の板に頭蓋骨をビスで打ち込むために、首元に水平な面を作ります。

この工程が整形の中で一番難しいので、ゆっくりと慎重にやってください。

まず、頭蓋骨を壁に立てかけ、トロフィーの角度を決めます。

今回はこの角度、赤いラインで切ります。

首の後ろ側から慎重にグラインダーで切っていきます。

切断完了です。この面を木の板にビスで打ち付けます。



後半に続きます。

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